ビリオンズ 【Netflix】
ビリオンズ(原題Billions)
あらすじ
アメリカニューヨークを舞台にヘッジファンドに対する司法捜査をめぐる策謀ドラマ。
シーズン1ではインサイダー取引をめぐるヘッジファンドの社長vs正義感の強い検察官がメインストーリーです。
しかし、回を重ねるほどにキャラクターも増え、次第に敵味方入り乱れる群像劇となっていきます。
大金が動き、金融業界だけでなく、司法、政治も巻き込んだ謀略ドラマ。
こんな人にオススメ
- Netflixsをすでに契約している人
- 続きが気になるドラマが好きな人
- 社会派、知的戦略ドラマが好きな人
- ポルトガル語・英語を勉強している人
- 現代ドラマが好きな人
- 金融・司法・政治ドラマが好きな人
メインキャスト
ボビー・アクセルロッド(通称アックス)
俳優;ダミアン・ルイス
日本語声優;宮内敦士
ヘッジファンド「アックス・キャピタル」の野心的な代表者で超お金持ち。建前は慈善的だが、裏ではインサイダー取引や贈収賄、株価の操作などを行い資産を拡大させてきた。
誰よりも大きな利益を出す為にあらゆるリスキーな手段を使ってきたため、チャックに目をつけられる。
冷淡に部下をクビにする一方、学生時代にお世話になったピザ屋の共同経営者になるなど、人間味を感じさせる一面もある。
大抵の問題はお金を使って解決するし、それができると信じている成り上がり億万長者。
チャールズ・ローズ(通称チャック)
俳優;ポール・ジアマッティ
日本語声優;坂詰貴之
ニューヨーク南地区の連邦検察官。富裕層の犯罪を容赦なく取り締まる。
自身より高収入で美人の妻と、お金持ちの父を持つエリート。
正義感というよりコンプレックスをバネに仕事をしている様子が伺える。
妻とSMプレイを興じる趣味がある。
正義を振りかざし、策略的にボビーを追い詰める一方で、彼を逮捕するためには手段を選ばない面がある。その強引な捜査のやり方は、後々、敵を作ることになる。
妻がアックスキャピタルに勤めていることを尊重しつつも、その給料は犯罪をして儲けたお金から出ていることに、嫌悪も感じている。
ウェンディー・ローズ
俳優;マギー・シフ
日本語声優;坪井木の実
精神科医の資格をもち、パフォーマンスコーチ兼人事部長としてアックス・キャピタルに勤めている。夫であるチャックより、社長であるボビーとの方が付き合いが長く、特別な絆がある。
チャックとボビーの間で板挟みの状況でありながら、自分の主張はしっかりする強い女性。
アックスキャピタルでの仕事にやりがいを感じている。アックスキャピタルの精神的支柱として社員だけでなくボビーの相談役である。その一方、妻としてチャックにアドバイスもする。
私的に注目してほしいキャラクター
マイク・ワグナー(通称ワグス)
俳優;デヴィッド・コスタルビル
日本語声優;赤城 進
アックスキャピタル社のCOO。ボビーの補佐的存在。
酒、女、金が大好きな人間味のある遊び人的キャラクター。ボビーのただの腰巾着ではなく、彼の無茶な要求に応えたり、価値のある情報を持ってくるなど、ワグス自身がかなり有能でもある。
遊びの場所を、接待や情報収集の場所として利用している。
テイラー・アンバー・メイソン
俳優;エイジア・ケイト・ディロン
日本語声優; ???
シーズン2から登場。アックスキャピタルにインターンとして来たが、天才的な頭脳をボビーが見抜き、入社させる。
ノンバイナリージェンダーの天才的数学者。ビーガンでもある。
感想(ネタバレあり)
剛腕検事vs金融界の帝王、おじさんvsおじさんというドラマは日本ドラマではなかな無いので、海外ドラマならではの主人公ですね。
個人的に最近株の勉強を始めたということもあり、楽しんで専門用語を学べたらと思いみ始めました。
最初は「正義感の強い検事と頭の良い金融王が、華麗な騙し合いのドラマを繰り広げるのかしら」と期待していました。
ですが、冒頭SMプレイから始まり…oh……
愕きました。裏切られた。いい意味で。
「なんだか思っていたよりドロドロしたドラマになりそうだな……」と逆に興味を持ってしまいました。
ストーリーとしては金融王ボビーはもちろん、追いかける方の検事チャックも手段を選ばない。
なので、正義vs悪の勧善懲悪ものではなく
狐とタヌキの化かし合い的なドラマです。
どちらかを応援しながら見るのもいいですが、俯瞰的にストーリーの行方を追うという楽しみ方もできます。
基本は情報戦です。
なので、何の罪もない人が残酷に死んでしまうことが、そうそう起こらないストーリーです。
その点はビビりの私としては安心して見られる点ですね。
ただ、正直、シーズン1はそんなに面白くない。
つまらないというほどでもないのですが……
ストーリーも複雑で、人間関係も複雑なのでそれを把握するのが、最初は大変です。
特に外国人の見分けがつきづらい人(私です)にはストーリ以上にキャラクターの把握に難しさを感じました。
だって、みんなスーツかTシャツしか着ないんだもん。(現代ドラマだからね)
好きなキャラクターが見つかり、そのキャラクターを応援できると、急に先が気になり始めます。
私の推しはテイラーです。
これまでみてきたドラマやアニメでは「天才数学者」というキャタクターは、オタクっぽいキャラクターにされがちでした。
コミュ障の太った引きこもりとか。どこか不潔感のある人物像が多かった。
ですがこのテイラーはその中性的な清潔感、美しさにうっとりしてしまいます。
非凡である演出なのかもしれませんが、ピンと伸びた姿勢のまま、アメリカ人にしては少ない身振りで、簡潔に話をします。
よくポケットに両手を入れるしぐさをしているのですが、手の内を見せびらかさないミステリアスさを感じさせて、大好きです。
また、テイラーは自分の三人称に強いこだわりを持ち、彼He、彼女She、ではなく彼らThey(単数系)をつかうようあらゆる相手に求めています。
テイラーの三人称をどう表現するかで、その相手がテイラーをどのようにみているのかがわかります。注目しておくと面白いです。
「複雑な性自認の独特な振る舞いをするビーガンの天才数学者」
そう聞くと、不安定で繊細で傷つきやすそう。とか
偏屈で気難しそう。とか
とても競争の激しい金融の世界で生き残っていなさそうだな。
って思ってしまいませんか?
だけど、テイラーはその不安定要素を上回る安定性を持っている。
それが、数字と事実。
冷淡に思えるような決断も、数字と事実に基づいて冷静に決断ができる。
CO2排出量が気になって自家用ジェットに乗る自信がないと言う一方で、会議では数字と事実をもとに、他の人ならためらうことも冷静に方針を決める。
作られたキャラクターだとわかっていても、魅力的です。
テイラーというキャラクターの持つ、繊細な感情面と知的で冷淡な面との矛盾が、今後のストーリーでどのようにバランスを取っていくのか楽しみです。
シーズン4でテイラーが女装?するシーンがあるのですが、ロングヘアーも似合っていた。新しいキャラクターかと思ったほど。
ただ、女装テイラーとすれ違い、それがテイラーだと気がつく人間が、ワグスなのは笑ってしまいました。
ワグスが慌てた様子で「テイラーが女出してきた」と彼らしい言い方でボビーに報告するシーンまでセットだっだんだなと思うと、面白いです。ワグス可愛い💕
テイラーの魅力ばかり語ってしまいましたが。
その他にも強く美しい女性がいることは、アメリカドラマの魅力の一つと思います。
このドラマでは敵対し合う二人の男のそれぞれの妻。
ウェンディーとラーラがいます。
ただし、ウェンディが、知的で美しい精神科医であり、SMの女王様という秘密まで兼ね備えていることと比較すると、もと看護師の主婦ラーラの存在感はかすみがちではあります。
また、海外ドラマを見ていると、時々日本の話題が出て、海外から日本がどのようにみられているのかを垣間見ることができます。
ビリオンズは比較的日本の話題が多くみられるドラマです。
アジア通のキャラクターがいたり
リッチな食事で寿司や神戸牛が出てきたり
囲碁のネタが出てきたり。
アジア通のキャラクターが話す日本知識が微妙にズレてて、正しくないのも面白い。
シーズン5までの視聴した段階での評価
オススメ度⭐️⭐️⭐️☆☆
金融に興味が全くない人にはおすすめしづらい。
そして今のところNetflixでしか配信されていないのも、おすすめしづらい点。
私的好感度❤️❤️❤️♡♡
正直、シーズンを重ねるごとに徐々に面白くなる。
なので1話だけを見てやめてほしくはない。
シーズン3くらいまで見てキャラクターを理解できてくると、一気に面白くなります。
だから、手っ取り早く面白い作品を見たいという人にはおすすめしづらいですね。
情報一覧
2020年2月 Netflix情報中心。
制作国 |
アメリカ🇺🇸 |
ジャンル |
金融ドラマ |
作成年 |
2016ー(未完結) |
シリーズの長さ |
シーズン5 |
話数 |
49話 |
各話の長さ |
54−60分 |
オリジナル言語 |
英語 |
日本語 |
吹き替え🈶 字幕🈶 |
英語 |
オリジナル 字幕🈶 |
その他の言語 吹き替え |
ポルトガル語(ブラジル) |
その他の言語 字幕 |
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見られるサブスク |
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